ボトルキープとは?メリットやデメリット・値段相場をチェック!
「ボトルキープってお店側は儲かるの?」飲食店や水商売のお店の経営者であれば、悩む問題かもしれませんね。 実はボトルキープには、お客さんがお得にお酒を飲めるだけではなく、お店にとってもうれしいメリットがあるのです。 本記事では、ボトルキープのメリットやデメリット、値段相場などその仕組みについてご紹介します。
ボトルキープの仕組みとは
ボトルキープとは、主に飲食店で提供されているサービスです。お酒をボトルごと購入することで、来店するたびに飲めるようにお店に保管しておいてもらう仕組みを意味します。 お客さんとしては、お酒をボトルで購入することで、1杯ずつお酒を注文するよりも安く飲めるというメリットがあります。 例えば、1杯500円のウイスキーが1本5,000円で購入できる場合。1本700mlボトルで1杯30mlとすれば、約23杯のお酒が作れることになりますよね。1杯ずつ注文するよりも、2倍以上お得になるでしょう。 また、ほとんどのお店では、ボトルキープできる期限が定められていて、その期間内に飲み干す必要があります。 キープしているボトルのお酒は、自分だけでなく友人と共有することもできるようになっているお店も多いでしょう。
お店への好意の意思表示
とはいえ、ボトル1本を1日であけてしまう人はいないでしょう。支払う側からすれば、お酒の前払いに当たる行為であるといえます。 その時点で、お客さんにとってもお店側にとっても、ボトルキープは「再来」することを意味しています。これは双方にとっても大きなポイントでしょう。 普通飲食店で料金を前払いすることはあまり考えられませんよね。ボトルキープとは、今後のお店とお客さんとの関係を左右する行動ともいえますね。
ボトルキープのお店側のメリット
お客さんとしては、やはりお酒を安くお得に飲めるということがボトルキープの最大のメリットです。 「でもお店側からすれば固定料金で長く滞在されたら割に合わないのでは?」と思う経営者もいるかもしれませんね。 しかし、ボトルキープはお店側にとっても大きなメリットがある仕組みなのです。
常連客を獲得するきっかけになる
ボトルキープの最大のメリットは、常連客を獲得できることにあります。 前述でも触れましたが、お客さんは、ボトルキープをした時点で「またお店に来る」という約束をしたようなものになります。「ボトルキープしてあるし行こうかな」と思ったり、また来たいと思えたからこそボトルキープをしているケースもあるでしょう。 常連客を獲得することは、お店としても売り上げを安定させることにつながります。飲食店や水商売において、常連客の獲得は必須条件とも言えるでしょう。 常連客獲得のためのきっかけ作りとして、ボトルキープはかなり有効な仕組みです。
先に利益を獲得できる
2つ目のメリットは、利益を先に獲得できるという点です。 ボトルキープの場合、お客さんは最初にボトルを注文した時点で、ボトルの料金を支払います。そのため、お店側としては、仕入れにかかった元値を含めて先に利益を獲得できるので、キャッシュフローを改善させることができるでしょう。 また、在庫を抱える負担も減るので一石二鳥であるともいえます。
宣伝効果がある
3つ目のメリットは、低予算で宣伝効果が期待できるという点です。 ボトルキープしてあることで、お客さんが「ボトルキープしてあるお店があるから行こうよ」「俺のボトルがキープしてあるから飲んでいいよ」と友人に声をかけ、口コミでお客さんを生む効果が期待できます。 もちろん、ボトルキープだけでの宣伝効果には限界はありますが、お客さん同士仲のいい常連客を増やすきっかけになることは、お店にとって大きなメリットだと言えるでしょう。
ボトルキープのお店側のデメリット
しかし、ボトルキープはお店にとってメリットだけとはいえません。残念ながらお店によっては、ボトルキープをなかなか導入しづらいというケースもあるでしょう。 ボトルキープするためには、ボトルを管理する工数やボトルを保管しておくためのスペースが必須になるのです。
ボトルの管理工数が必要になる
ボトルキープは、数が増えれば増えるほど、管理が大変になるというのはなんとなく想像がつくでしょう。 ボトルキープするためには、お客さんの名前・お酒の種類・ボトルのキープ期限などの情報を管理しなければなりません。数が少なければそこまで工数はかかりませんが、キャパが大きいお店やボトルキープをメインに開業するお店の場合は、事前に管理方法を検討しておく必要があります。
ボトルを管理しておくスペースが必要になる
最大のデメリットとも言えるであろうポイントが、ボトルを管理しておくにはスペースが必要になるということです。また、既存のボトルだけでなく、新規でボトルキープするお客さん用のボトルも保管しておかなければなりません。 店のキャパが大きい場合には場所を確保しやすいですが、キャパの小さいお店の場合には、720mlボトルで統一するなど、工夫が必要になります。 水商売の中ではキャバクラやスナックにはよく見られるボトルキープ制度ですが、ガールズバーであまり見られない理由が管理スペースの問題が大きいからです。 ガールズバーは、キャバクラなどに比べて箱が狭いので、キープボトルやキープボトル用の在庫を置いておくスペースがありません。基本的にほぼ在庫を抱えられないので、お酒はなくなったらその都度発注するという形をとっているところが多いでしょう。 スナックは規模が小さくでもボトルキープ制度がある理由は、置いているお酒の種類が少ないことと、常連客で成り立っているお店が多いことが挙げられるでしょう。
ボトルキープの値段相場
水商売のお店では、通常お酒は定価の3倍〜5倍ほどの価格で提供されています。 よくあるお酒の1つである「鏡月」は、定価約1,000円ほど。水商売系のお店で提供される際の金額の目安としては、4,000円〜6,000円でしょう。 これはあくまでも目安の1つで、お店によっては、これよりも安い金額で提供されているところも高い金額で提供されているところもあります。
ボトルキープの保管期限
ボトルは、残っている限り永久に保管しておかなければならないわけではありません。 ボトルの保管期限は、一般的に3ヵ月〜6ヵ月に定めているお店が多いでしょう。これは「お酒の賞味期限」というわけではなく、「おいしいうちに飲んで欲しい」というお店側の思いもありますし、そのくらいのスパンで来店して欲しいという思いもあるでしょう。 ボトルキープの期限について行き違いがあっては、お店としてもお客さんとしても不快な思いをしてしまう可能性があります。そうならないように、ボトルキープをするお客さんには、明確に期限を伝えておいてあげましょう。
期限を過ぎたボトルの処理
では、保管期限を過ぎてしまったボトルはどうなるのでしょうか。 期限切れのボトルに関しては、破棄するかお店に流用するかの2択です。 とはいえ、期限が過ぎたら即廃棄というお店はほとんどないのではないでしょうか。というのも、お客さんの都合が悪くて保存期間を過ぎたとしても、ボトルをすぐに破棄してしまうことでお客さんに嫌な気持ちを抱かせてしまうこともありえるからです。 そのため、保存期間を過ぎたボトルでも、品質に問題がない場合は破棄せず、一定期間は様子を見るというお店が多いでしょう。新しいキープボトルが入って置き場がなくなったときに期限の過ぎているボトルを破棄するというお店もあります。ボトルキープ期限は、保管場所の整理を兼ねているともいえますね。 状態がいいものはハウスボトルとして流用されたり、場合によっては、従業員のプライベート飲みに供用されることもあるでしょう。 いずれにしてもボトルキープの期限が過ぎてしまい、権利放棄されたボトルはお店もしくは従業員の不労所得となるわけです。
キープボトルの管理機能の詳細はこちら 顧客管理機能の詳細はこちらボトルキープはお店にとってもメリットのある仕組み
本記事では、ボトルキープについて、そのメリットやデメリット、値段相場、保管期限などについてご紹介しました。 居酒屋やバーなどでよく見られる制度ですが、キャバクラやスナックにも取り入れられている制度です。 お客さんにとっては安くお得にお酒が飲めるメリットがあるのはもちろんですが、お店としても常連客を獲得できたり口コミでの宣伝効果が期待できるというメリットがあります。 しかし、ボトルキープを取り入れるにはボトルを管理する工数やスペースが必要になってしまいます。そのため、お店のキャパによってはなかなか難しい面もあるかもしれません。 自分のお店にはどんなスタイルがあっているのかを考え、検討してみてはいかがでしょうか。
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